【運転者として採用された者に対する指導教習内容について】
運転者として採用されたものは以下の適性診断・安全教育・乗務教習を実施したのちに運転者として選任されます。
⑴ 初任運転者適性診断 (自動車事故対策機構にて実施)
※診断結果を基に事業用自動車の運転者としての自覚、事故の未然防止のための留意点をカウンセラーより指導。
社内においては初任運転者適性診断結果を基に、運転特性、事業用自動車の運転に際し優れた点、注意が必要な点等、安全教育に使用しています。
⑵ 座学教習 (①から⑪まで+実技教習終了後⑫を実施。全ての項目に対し合計10時間以上実施する)
☆弊社では座学教習の1/2(5時間)については株式会社キャブステーション「グッドラーニング!初任運転者教育講習」によるeランニング教育を導入しております。
①事業用自動車を運転する場合の心構え
②事業用自動車の安全な運転に関する基本的事項
③事業用自動車の構造上の特性と日常点検の方法
④事業用自動車の運行の安全及び旅客の安全を確保するために遵守すべき基本的事項
⑤乗車中の旅客の安全を確保するために留意すべき事項
⑥旅客が乗降するときの安全を確保するために留意すべき事項
⑦危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法
⑧安全性の向上を図るための装置(ASV)を備える事業用自動車の適切な運転方法
⑨交通事故に関わる運転者の生理的及び心理的要因並びにこれらへの対処方法
⑩運転者の運転適性に応じた安全運転
⑪健康管理の重要性
⑫ 実技教習を実施した際のドライブレコーダの記録を利用した運転特性の把握と是正
⑶ 実技教習 (①から⑩の指導項目をハンドル時間において20時間以上実施する)
※実技教習終了後に教習時のドライブレコーダを使用した教育を行う
①乗務前日常点検手順とチェックポイント
②バス運転装置の操作方法と注意点
③発進時の安全確認方法
④走行中の注意点(歩行者や周囲の安全確認と正確な運転操作)
⑤車両後退時の注意点(安全確認方法)
⑥車両駐停車の正確さ(観光施設・駐車場での注意事項と安全確認)
⑦道路状況に応じた運転操作(通学路・市街地・高速道路・山岳路等)
⑧実際の乗務ルートでの模擬走行練習
⑨連続運転・休憩時間の遵守(法令の遵守)
⑩その他、安全運行に必要な指導全般
【指導実施者について】
初任運転者の安全教育は以下のものが指導教官、指導講師となり実施しております。
①代表取締役(安全統括管理者・運行管理者・整備管理者)
②取締役(運行管理者補助者・整備管理者補助者)
③乗務教育責任者(運行管理者・乗務主任運転士)
【実技教習に使用する車両と実技教習の運行経路】
教習車両は中型バス及び小型バスを使用し行います。
教習中の車両は、バス前面に「教習車」の表示をし、教習訓練中であることを周知しております。
運行経路については、事前に運行管理者と指導教官により運行ルートの作成を行います。
初任運転者のバス乗務経験など考慮しながら運行ルートの作成・カリキュラムの作成を行います。
初任運転者適性診断・座学教習・実技教習この3つの教習を終了したのち、指導実施者が事業用自動車の運転者としてふさわしいと判断した運転者のみ
事業用自動車の運転者として選任されます。